六地蔵

  江戸時代の文化10年(1813年)に造られました。

 凝灰岩で造られ、施主は馬場宇作と書かれています。

 文化9年(1813年)に長延に造られた六地蔵と同じ材料の岩で、作った石工も同じ人です。すぐ隣に、文政7年(1824年)に造られた地蔵菩薩一体も祀られています。

 仏教の教えでは、お釈迦様が亡くなって、56億7000万年後に弥勒菩薩が現れるまでは、仏様のいない時代になるといいます。その時代に苦しむ人々を助ける役目をたのまれたのが地蔵菩薩です。

 人が死んだあと必ず行かなくてはいけない6つの世界があり、それを6道(地獄道、餓鬼道、畜生道、修羅道、人間道、天上道)といい、その入り口にいるのが地蔵菩薩だそうです。そして、死後35日目に、どの道に行くか閻魔大王の裁きで決定する時に、人々が閻魔大王に掛け合ってもらうようおすがりするのが地蔵菩薩なのだそうです。